今回は2020年4月20日に発売されたswitchソフト「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」のレビューに関する記事です。
本作は1995年に発売されたスーパーファミコンのゲームのリメイク作品であり、ジャンルはアクションRPG。
3となっていますが、ドラクエなどと同じくどこから遊んでも良いシリーズです。
ただリメイク前の作品はかなり昔のものなので、新規でも楽しめるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで実際にシリーズ初見の筆者が30時間ほどプレイしたので、このゲームの良かった点や気になった点について解説します。

結論から言えば、新規の方でも楽しめる良質なリメイク作品だと感じました!
過去作の良い所もしっかり残っていたので、長年のファンの方でも楽しめるかと。
つまり、このゲームは以下のような方におすすめできます。
- 聖剣伝説シリーズの長年のファンの方や、シリーズ初見だけど興味のある方
- 気楽に遊べるアクションRPGをやりたい方
- 周回プレイをして、いろんなストーリーを楽しむのが好きな方
「聖剣伝説3 リメイク」の良かった点
王道ながらも、選んだ主人公により変化するストーリー!

ストーリーの方向性としては、封印された災厄の化身である「神獣」を蘇らせて世界の支配を企む悪者との対決、といった感じです。
オリジナル版と同じくわかりやすい勧善懲悪の物語が、今作ではフルボイスで展開されました。
この大筋は変わらないのですが、ラスボスとして戦うことになる相手が3種類存在しているのが大きなポイント!

完全に別なお話というわけでなく、敵対している3つの勢力のどこが最後に勝ち残るのかが違うという感じです。
そしてラスボスを決定する要素は、ゲーム開始時に誰を主人公にしたかになっています。
説明のために、まずは以下のゲーム開始直後の画面をご覧ください。

このようにゲーム開始時は6人のキャラクターの中から3人を選ぶことで、主人公と冒険で仲間になる2人のキャラクターが決定されます。
真ん中の主人公として選んだキャラクターを中心に、物語が展開されてラスボスが決まるわけですね(2キャラにつき1種で計3種)。
主人公と関わりのない敵勢力は勝手にフェードアウトしてしまうので、戦いたい場合は対応した主人公を選ばなければなりません。
ボリュームは軽めですが何度も周回して楽しめるのが、このゲーム最大のウリと言えるでしょう。
パーティメンバーの組み合わせによって、ボスとの対決前や冒険途中のセリフも変わるのでキャラクター同士の掛け合いも周回の楽しみの一つです。
3Dグラフィックになり、キャラクターが現代風に進化した!

過去作の聖剣伝説3は2Dでしたが、本作は3Dグラフィックを採用。
ビジュアルに手を加えすぎずに、現代に適した形へキャラクターやマップが進化しました。
プレイアブルキャラクターたちはもちろん、敵キャラやモンスターのデザインもかっこよくor可愛くなっています。

革新的にグラフィックが良いわけではないですが、現代でも十分通用する出来だと感じました!
シンプルかつ、爽快なバトルシステム!

バトル操作は主に攻撃・特技・回避を行う、シンプルなもの。
弱攻撃と強攻撃を組み合わせてコンボを決めたりなど、手軽に爽快なアクションが楽しめます。
ありがたいなと思ったのが「スキルや魔法を選択するときは時間が止まる」という点。

これにより強敵とのバトルでも急いでスキルを選択する必要はありません(もちろんショートカットを使って、バトルを止めずに選択することも可能)。
相手の攻撃は範囲が表示されるので、シビアなタイミングを目視で測らなくても大丈夫です。

難しいテクニックを必要とせず、初心者でもとっつきやすい点は大きな魅力だと思いました。
もちろんボスによって要求されるギミックは違うので、シンプルながら飽きさせない作りとなっていますよ。
クラスチェンジや育成ポイントによるカスタマイズ性!

このゲームでは、キャラクターそれぞれにオリジナルのクラス(他ゲームでいう職業)があります。
クラスごとに覚えるスキルや魔法・必殺技が全く違うので、そのキャラにどんな役割を持たせたいかでプレイスタイルが大きく変わることも。
クラスは簡単にいえば光ルート・闇ルートの2つがあり、それぞれの特徴は以下の通りになります。
- 光ルート→回復やバフ(補助魔法)などが得意な、安定したキャラクターになる
- 闇ルート→デバフ(弱体魔法)や自身で攻めることが得意な、攻撃的なキャラクターになる

他のメンバーとバランスよくジョブを選択するか、攻撃に特化するかなどプレイヤ―によって好きな選択が可能です!
クラスごとに衣装や必殺技も異なるので、単純な強さ以外で決めるのも面白いですよ。
ちなみにオリジナル版と違い、選んだ後でもアイテムを使えば変更することができるようになっています。

また新たな要素として加わったのが、育成ポイントでキャラクターを自分好みに育てるシステム。
物理でしか戦わないキャラでも、知性にポイントを使えば便利なアビリティ(パッシブスキル)がgetできたりします。

こっちのステータスにもポイントを振りたいけど…という葛藤と共に、最適解を模索するのが楽しいです!
キャラクターごとにセットできるアビリティには、特定のイベントを見たりボスを倒すことで入手できるものも。
サブキャラクターに話しかけることで入手できたりもするので、町の探索も楽しめました。
アビリティはセットできる数が決まっているので、試行錯誤するのが面白かったですね。
クリア後要素や、マップ誘導・強くてニューゲームなど快適なシステムの追加!

今作はクリア後要素として、新たなダンジョンや裏ボス・クラス4という新たなクラスが追加されました。
クラス4はキャラクターごとにちなんだ試練やイベントを突破する必要があり、より彼らを好きになれるエピソードが展開されます!
もちろんクラス3よりも圧倒的に強力であり、より強い敵とのバトルで大きな力となってくれますよ。
ちなみに攻略することになる裏ダンジョンはかなりの長丁場となっており、クラス4を使う場所には困りません。

裏ボスのタイムアタックにより解放される要素もあるので、クリア後もまだまだ楽しむことができました!
その他にも、ユーザーに優しいシステムがいろいろ追加されています。
例えばマップはミニマップと拡大マップがあり、次の目的地を星マークで確認することが可能。

行き止まりには宝箱なども設置されていて、クラスチェンジアイテムなどの強力なものが入っていることもありました。
ダンジョンもストレスを感じさせない作りになっているのは、非常にユーザーに配慮されていてよかったです。
他にもアビリティやレベルなどを引き継げる「強くてニューゲーム」など、周回プレイが楽になる要素も。
ユーザーフレンドリーがしっかり追求されていたので、不便に感じることはほとんどありませんでした。
「聖剣伝説3 リメイク」の気になった点
バトルの難易度が易しい
本作のバトルの難易度は基本的に簡単で、普通に遊んでいればレベル上げも必要とせずにクリアすることができます。
最高難易度のハードなら人によっては少しだけ必要かもですが、特別に難しくなることはありません。

縛りプレイ要素など、もう少し難易度が上がるシステムを追加しても良かったですね。
終盤の魔法が強力すぎて、巨大ボスに簡単に大ダメージを与えられる仕組みになっていたのも気になるポイントでした。
味方AIがあまり賢くない
自分が操作していないキャラクターたちはAIで動くのですが、相手の技を回避する性能があまり高くありません。
そのため、ボス戦では自分はノーダメージでも味方が死んでるということが頻繁に起こります(適正レベルの場合)。

相手の攻撃がスピーディーだとAIは反応できないため、一部の戦闘では完全に戦力外になっていました…。
バランスが難しい所ですが、もう少し敵の攻撃を食らう頻度を下げてほしかったですね。
twitterでの他ユーザーの口コミ
良かったという口コミ
合わなかったという口コミ
レビューを踏まえて、このソフトをおすすめできる人・できない人
以上を踏まえると「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」は以下のような方におすすめできます。
- 聖剣伝説シリーズの長年のファンの方や、シリーズ初見だけど興味のある方
- 気楽に遊べるアクションRPGをやりたい方
- 周回プレイをして、いろんなストーリーを楽しむのが好きな方
逆に、以下のような方の購入はご注意ください。
- 激しい、難易度が高めなアクションをお求めの方
- 昔ながらの意外性の少ないストーリーを受け付けない方
- ダンジョンの出入りなどの、ロードの頻度が気になる方
「聖剣伝説3 リメイク」ののレビューまとめ|興味があるなら遊んで損は無し!
「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」は初心者にも遊びやすいよう、親切かつ丁寧に作られています。
王道のストーリーと、主人公によってラスボスが変わる仕組みも面白いポイント!
魅力的なキャラクターも多いので、きっとお気に入りのキャラも見つかるはずです。
グラフィックだけでなくいろんなシステム面も改良されているので、過去作のユーザーも楽しめるかと。
間違いなく良作なので、気になっているなら遊んで損はない作品ですよ。
コチラで2020年発売のおすすめタイトルを紹介しているので、興味がある方はそちらもどうぞ。
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