今回は2021年9月10日に発売された「おすそわける メイド イン ワリオ」のレビューを行っていきます。
本作はワリオカンパニーのキャラクターを操作して、瞬時の判断が必要な「プチゲーム」を連続で行う瞬間アクションゲームです。
前作がシリーズの総集編だったのに対し、本作は新作のプチゲームが200種類以上収録されているのが特徴。
スイッチでは初となるメイドインワリオですが、1人プレイでも楽しめるか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで1人で10時間ほど遊んだシリーズ初見の筆者が、このゲームの良かった点・気になった点について解説します。

結論から言えば、初見としてサクっと遊べるゲーム性は楽しめた一方で、複数人じゃないと楽しめない要素も多いと感じました。
他のパーティーゲームのようにコンピュータが相手をしてくれることもないので、ソロプレイだと全てのゲームを遊びつくすことはできません。
とはいえ個性的なプチゲーム達は十分楽しめたので、買ってよかったと思っています。
このゲームは以下のような方におすすめ!
- 気軽に遊べるゲームがやりたい
- 新しく、家族や友達と一緒に遊ぶゲームが欲しい
- メイドインワリオシリーズのファンである
「おすそわける メイドインワリオ」の良かった点
手軽にプチゲームを楽しめるストーリーモード!

まず本作の魅力は、たくさんのプチゲームを短時間で楽しめる「ストーリーモード」です。
このモードでは、1つ数秒で終了するプチゲームをどんどん遊んでいくことになります。
失敗する度にライフが減っていき、計4回失敗するとゲームオーバー。
回数を一定数重ねるごとにスピードと難易度が上がっていきますが、初回はほぼ何回でもコンティニューが可能になっていて安心です。
最後に登場するボスゲームをクリアすれば、見事クリアとなります。

1ステージにつき10分もかからずにいろんなゲームが楽しめるので、次はどんなものが来るのかワクワクして遊べました!
全ステージを合わせて2~3時間でクリアできるので、非常に手軽なモードとなっています。
もちろんステージごとにゲームのジャンルが全く違うので、毎回新鮮な気持ちで楽しめるはず。
さらに、新ステージでは毎回新キャラの登場と短いオープニングを挟む仕様になっているのも面白いポイントです。

個性的なマリオカンパニーの仲間たちの、いろんな一面も見ることができました。
このように誰でも手軽にメイドインワリオの面白さが味わえるストーリーモードは、本作の良かった点の1つです。
豊富なプチゲームを、いろんなキャラで楽しめる!
次に面白いのが、種類の豊富なプチゲーム全てが操作感の違うキャラクターで遊べる点です。
本作の操作は左スティックとaボタンのみで可能ですが、キャラクターごとにアクションが違います。
- ワリオ→スティックを傾けた上下左右に移動ができ、aボタンで正面にアタックができる
- エイティーンボルト→その場から移動はできないが、aボタンでスティックを傾けた方向にディスクを飛ばせる
- モナ→向いている方向に勝手に移動し、aボタンを押すとブーメランをスティックで操作できる(この時はモナは止まる)
そして驚くべきことに、全てのキャラクターで全てのゲームをクリアできるように作られているんです。



同じゲームでも他のキャラならびっくりするほど難易度が変わることもあるので、毎回新しい発見ができて楽しかったですね!
例えばマリオに似たゲームなら空中を飛べるキャラなら余裕だが、動き続けるキャラだとかなり難しいといった感じ。
プチゲームのバランスを壊しかねない特攻キャラを見つけた時は、思わず笑いがこみあげてしまいました。

このように200種類以上もあるゲーム全てがキャラクター全員で遊べる点は、非常に面白いと感じましたね。
任天堂ユーザーに向けた小ネタが豊富!

毎回恒例の任天堂ユーザーに対するサービス精神(小ネタ)が豊富なのも、良かった点です。
本作のプチゲームのジャンルに「ニンテンドー」というものがあります。
その名の通り、任天堂のゲームにちなんだプチゲームが多数収録されています。
スプラトゥーンやfe風花雪月といった最新作から、マリオやメトロイドなどの2Dゲームまでジャンルは様々。

原作を知っている方なら、思わず「こんなのあったな~」と懐かしい気持ちになること間違いないですよ!


もちろんすべての任天堂ゲームが登場するわけではないですが、いろんな任天堂ネタのつまみ食いができるのも本作の魅力だと感じました。
「おすそわける メイドインワリオ」の気になった点
ストーリーのボリュームが少ない
先ほど良い点として挙げた「ストーリーモード」の手軽さですが、人によってはデメリットになります。
クリア後は、失敗するまで難易度やゲームスピードが上がるエンドレスモードが遊べるように。
一定以上のスコアを得られることで達成できるミッションがあるのですが、それだけです。

ミッションなどで得たコインを使ってキャラのカラーやギャラリーを解放できる一方で、新たなゲームやキャラクターなどは一切ありませんでした。

1人でスコアを積み上げるのが好きなら問題ないですが、そうでなければ3時間ほどであっさりとやることが終わってしまう恐れがあります。
そもそもやりこまないとボリューム不足に感じてしまう点は、パーティーゲームとはいえ少し気になりました。
2人プレイ以上限定のゲームが多い

本作は「ストーリーモード」とは別の「バラエティ」というモードがあるのですが、用意されているゲームのほとんどが2人用。
コンピューターが相手を担当してくれるわけでもないので、ソロプレイヤーの大半は楽しむことができないようになっています。

一応ジョイコンを2つ使えば遊ぶこと自体は可能ですが、操作しなければ棒立ち状態なのでとても対戦になりません。
オンラインプレイにも対応していないため、一緒に遊ぶ相手がいないと厳しいというのが本音です。
タイトルからおすそわけプレイが想定されているので仕方ないのですが、1人では楽しめないゲームが多数あるのは残念でしたね。
twitterでの他のユーザーの口コミ
良かったという口コミ
合わなかったという口コミ
レビューを踏まえて、このソフトをおすすめできる人・できない人
以上を踏まえると、「おすそわける メイド イン ワリオ」は以下のような方におすすめです。
- 気軽に遊べるゲームがやりたい
- 新しく、家族や友達と一緒に遊ぶゲームが欲しい
- メイドインワリオシリーズのファンである
逆に以下のような方の購入はご注意を。
- 完全1人プレイの予定だが、高難易度やハイスコアの更新にあまり興味はない
- わちゃわちゃプレイでなく、快適なゲームプレイを求める
「おすそわける メイドインワリオ」のレビューまとめ|新しいプチゲームの数々は楽しめるが、少しユーザーを選びそう
「おすそわける メイド イン ワリオ」は、瞬時の判断が必要な「プチゲーム」を連続で行う瞬間アクションゲームです。
ソロだと遊べないゲームもありますが、時代に合わせて進化したプチゲームの数々は1人でも十分楽しむことができました。
一方でストーリーのボリュームとクリア後のお楽しみ要素などは少ないので、人によってはあっさりプレイが終わってしまう可能性があります。
自分に合うかどうか心配な方は、eショップから体験版をダウンロードするのがおすすめ。
少しユーザーを選ぶ作品ですが、頭を空っぽにして楽しめる作品をお望みのかたはぜひ遊んでみて下さい!
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