2021年3月26日に発売した、アクション系switchソフト「モンスターハンターライズ」。
約17年続く「モンスターを狩猟して装備を強化する」という原則はそのままに、新要素の追加や利便性の追求が行われました。
初動売り上げは130万本を突破していて、これはSwitchソフトの歴代3位という驚異の値!
今回はこのソフトを60時間以上(裏ボスクリアまでは約40時間)、モンハンシリーズ初心者である筆者が遊んだ感想としてレビューをしていきます。

結論から言えば初心者・経験者のどちらにもおススメできる、素晴らしいソフトでした!
良かった点・直してほしい点の両方に触れるので、購入の参考にして下さいね。
以下のような方に、この作品はおススメ!
- ハクスラ系のゲームが好き
- 立体的な空中移動を使った狩猟を体験したい
- 過去にモンハンを遊んだことがある
- みんなでマルチプレイを楽しみたい
モンハンライズの良かった点
モンハン初心者に対する配慮が行き届いている!

このゲームは初心者にとっては覚えることが多く、家族向けゲームとして作られている任天堂作品などと比べるとはるかに複雑です。
しかし新しい要素が登場すると説明が入り、ハンターノートからいつでも見返せるようになっています。
全14種の武器のたくさんのアクションも、上記のようにゲーム内のハンターノートで確認可能。
難しいシステムで初心者を置いてけぼりにせず、一つずつ説明してくれるのは非常に親切だなと感じました。

基本的にゲーム内で知りたいことが出てきたら、上記のハンターノートを見ればだいたい解決できるはず…
さらにモンハンに慣れてない方に向けて、一人プレイ用クエストである「里クエスト」は難易度が低めに設定されています。

筆者はプレイしながら覚える派ですが、モンハンの基礎を学ぶにはちょうど良い難易度でした。
もちろん全体的にヌルゲーというわけではなく、マルチプレイ可能な「集会所クエスト」は従来と同じくかなりの難易度です。
初心者に配慮しながら、さらに経験者にもやりがいのある場を用意した、非常にうまい難易度調整でしたね。
翔蟲(かけりむし)による、空中アクションが楽しい!

今作の特徴として「翔蟲」を使ったワイヤーアクションが挙げられます。
単純に空中に高くジャンプするという機能だけでなく、
- 相手の攻撃範囲から素早く逃れる
- 空中攻撃などのアクションにつなげる
- 吹き飛ばされた後に受け身を取る
- 「鉄蟲糸技」という、武器ごとの特殊技に使う
など非常に様々な用途があります。
これによりヒット&アウェイが原則となるこのゲームにおいて、従来の作品にはないスピーディーで立体的な立ち回りが可能になりました。

使用には回復に一定時間を要するゲージが必要なため、攻撃にどんどん使うのか・防御に残しておくのかなど、プレイヤーごとの戦闘スタイルに影響を与えるのも面白いです。
また、戦闘だけでなく移動にもこの翔蟲は使用可能。
従来の作品では回り道をする必要があった山などの地形も、壁登りと翔蟲を使えば強制的に踏破できます。

これによりモンスターが複雑な地形を使って逃亡しても、追いかけてすぐに再戦ができるように。

使いこなすには慣れが必要ですが、極めれば様々なことができて非常に楽しいですよ!
新アクション「操竜」による、狩りの選択肢の追加

今作の新要素の一つである「操竜」。
大型モンスターに乗って一定時間操作し、別の大型モンスターに攻撃をしたり、壁に激突させてダメージを与えたりすることができます。

攻撃にはプレイヤーを苦しめてきた技が使えるので、それらを自分で使用するのは違った楽しみがあります!
さらに乗っている最中はマップを大きく移動することも可能。
これにより、マップの全然違う場所にいる2体を強制的にエンカウントさせて争わせることもできます。
別のモンスターの技を戦略的に組み込むことで、自分の武器で殴る以外の狩猟の選択肢が生まれたのも面白いと感じました。
快適性が追求されたゲームプレイ
ここは語りだすと膨大な量になってしまうので、一部を例に挙げて話しますね。
まずは近年、話題に上ることが多いロード問題について。
このゲームの唯一のロード時間はクエスト前後の待機状態ですが、それも10秒前後で完了します。

クエスト間のマップではロードは全く発生しません。

さらに拠点でのファストトラベルを使った移動も一瞬なため、ロードによりゲームの没入感が損なわれることは無いでしょう。
続いて、今作の新たなオトモ「ガルク」について。

このガルクは乗って素早く移動できるだけでなく、そのままツタを登る・乗ったままアイテムが使えるといったことまで可能です。

移動面でも戦闘面でもたくさんお世話になったので、もうガルクのいないハンター生活は考えられないですね!
その他にも
- 戦闘中にダメージが表記されることで、弱点部位や自身の攻撃力がわかりやすかった
- 雑貨屋・武器屋などが一か所にまとめられていて、利用がしやすかった
- モンスターの素材のドロップ率などの情報が、全てゲーム内に書かれていた
などなど、隅々までユーザーへの配慮が行き届いていました。
モンハンライズの直してほしい点
ストーリーが非常に薄い

今作のストーリーは非常に薄めです。
pvなどを見た感じ、里の人々と協力して脅威に立ち向かうストーリーが展開されるのかなと思っていました。
しかしそんなことはほとんどなく、基本的に表れたモンスターの狩猟に主人公が単身で向かうことになるだけ。
ドラマ的な物語性もほぼありませんでした。
正直エンディングまでなら、未経験者でも15時間程度でたどり着けます。
和風の世界で展開されるストーリーを楽しみにしている層には、あまりおススメできないと感じました。
新要素「百竜夜行」が一人プレイだと忙しい
今作の新要素である「百竜夜行」。
押し寄せる大量のモンスターから、兵器や自身の武器を使って拠点を守るタワーディフェンスモードとなっています。


上記のように面白いポイントもあるのですが、一人プレイの場合はとにかく忙しいです。
- 拠点の奥深くまで入り込んだ敵の排除
- バリスタや大砲などの兵器の設置(制限時間あり)
- ボスの必殺技を防ぐための、特定の兵器の使用
全てをしないとクリアできないほど難易度が厳しくはないですが、慣れていないとパニックになりやすいと思いました。
さらに兵器に乗っている際に攻撃を受けると、プレイヤーは地面に放り出されてしまいます。
そして、大量のモンスターが押し寄せている時に地面に放り出されたら非常に厄介。
起き上がった瞬間に別モンスターからの攻撃で再度吹き飛ばされたり、画面が大型モンスターの体で埋め尽くされたり…。
遊んでいる時は、自分がどういう状態かが非常にわかりづらくなることが多々ありました。

一人プレイの場合は準備時間を無限にする・兵器から放り出される頻度を下げる、などの改善が欲しいところです
普通のモンハンとは全く違うモードなので、まだまだ発展途上という感じでしたね。
レビューを踏まえて、このソフトをおすすめできる人・できない人
これまで話してきたことを踏まえると、「モンスターハンターライズ」は以下のような方におすすめできます。
- ハクスラ系のゲームが好き
- 立体的な空中移動を使った狩猟を体験したい
- 過去にモンハンを遊んだことがある
- みんなでマルチプレイを楽しみたい
逆に以下のような方にはおすすめしづらいです。
- スピーディーなアクションで敵をどんどん倒して無双したい
- 複雑なシステムを覚えるのが面倒くさい
- ゲームのストーリーを楽しみたい
- 後日アップデートを想定した、ボリューム不足が気になる
レビューまとめ|「モンスターハンターライズ」は快適性が追求された、遊びやすいモンハン!
モンハンライズは全体を通して初心者に優しい難易度となっているので、未経験者の方には自信を持っておすすめできます。
シリーズ経験者の方でも、様々な新要素があるので十分に楽しむことができるはず。
アップデートでまだまだ作品として盛り上がっていきそうなので、これからの期待値も十分です。
気になっている方は、ぜひ遊んでみて下さいね!
コチラで2021年発売のおすすめタイトルを紹介しているので、興味がある方はそちらもどうぞ。
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