今回は2018年3月16日に発売されたswitchソフト「星のカービィ スターアライズ」のレビューを行っていきます。
本作は過去作をプレイしている人ほどなつかしい気持ちになれる、ファンサービスが豊富な作品。
システムも過去作のいいとこどりをしている面が多く、まさに集大成といえる作品です。
一方で目新しさは少なく、新鮮味を求める方にはあまりおすすめできない…という印象を受けました。
そこで「星のカービィ スターアライズ」の良かった点・直してほしかった点を、それぞれ解説していきます。
ちなみにプレイ時間は約20時間ほど(裏ボス撃破+100%クリア)なのでご参考までに。
結論からいえば、このソフトは以下のような方におすすめできます!
- 星のカービィシリーズが好きである
- 友達などとワイワイとプレイしたい
- アクションゲームは苦手だけど興味がある
「星のカービィ スターアライズ」の良かった点
優秀かつ種類が豊富なフレンズヘルパーの存在


今作ではxボタンで「フレンズハート」をぶつけることで、能力を持った敵キャラをフレンズ(仲間)にすることができます。
3体まで仲間にすることができるので、一人プレイでもにぎやかな冒険を楽しむことが可能(フレンズの種類は25種類以上です!)。
中ボスキャラも撃破すれば仲間にできますが、一部のキャラは姿が変わってしまうので注意しましょう。


さらに今作のAIは非常に賢く、
- ボスの遅めな攻撃なら、ほとんど避けてくれる
- ステージ上の敵を積極的に排除
- 謎解きが必要な場面では、該当する能力を持つキャラがカービィの近くで待機してくれる
など、過去作と比べると驚きの進化を遂げています。

昔は相手の遅い攻撃にもガンガン当たっていたので、これは嬉しいですね!
そして驚いたのが、歴代シリーズの登場キャラクターやボスもフレンズとして仲間になってくれる点。
冒険でドリームロッドをゲットすることで、好きなキャラクターを呼び出すことができます。

デデデ大王やメタナイトといったおなじみのキャラだけでなく、マルクやドロッチェなど過去作のボスキャラクターも登場!

それぞれが強力なオリジナルの力を持っているので、冒険では心強い味方になってくれますよ。
もちろん、自分で彼らを操作することもできちゃいます。

フレンズアクションなどの、仲間との協力要素
仲間であるフレンズはただ一緒に戦ってくれるだけでなく、カービィのコピー能力と合った合体技「フレンズ能力」を使うことができます。
例えばカービィがソードの場合は、
- メラーガソード(ソード+ファイア)
- ブリザソード(ソード+アイス)
- バリッカソード(ソード+ビームorプラズマ)
などのフレンズ能力を使うことが可能。

フレンズ×フレンズの合体技も使えます。
謎解きにはこのフレンズ能力を使うので、いろんな組み合わせを試しながら楽しめますよ!

またステージによっては、4人能力である「フレンズアクション」を使うこともあります。
どれも強力な能力となっていて、普通のステージよりも迫力のある演出を見ることが可能。

例えばフレンズころがりなら、壁も敵も全部壊しながら進むことができて気持ちいいですよ!

この場合はボタンでジャンプすることができるのですが、協力プレイの場合は全員が押さなきゃ反応しないのも面白いポイントです。

全員がタイミングよく操作を合わせないといけないので、マルチプレイならワイワイと盛り上がれそうですね。
初心者・経験者に配慮した難易度

本作のストーリーモードの難易度は、おそらく過去一で低いと思います。
先ほど述べた通りフレンズたちが非常に優秀なため、基本的にガン攻めでどうにかなるからです。

カービィ経験者の方なら、落下死以外でゲームオーバーになることはほぼ無いんじゃないでしょうか。
謎解きも部屋の近くに該当する能力を持ったキャラが出現するので、ほとんど苦労しませんでした。
ストーリーモードは、初心者でも気楽に遊べること間違いなし。
なら経験者の方は楽しめないのかといわれると、そうでもありません。
クリア後要素である
- 星の○○ スターフレンズでGO!(カービィでなく、フレンズを操作してゴールを目指すモード)
- The アルティメットチョイス(難易度選択形式のボスラッシュ)
- アナザーディメンションヒーローズ(カービイとフレンズ全員で挑むチャレンジモード)
といったモードは、本編よりもかなり高い難易度を誇ります。

ボス戦も敵の動きを観察しないと勝てないようになっているので、歯ごたえのあるバトルが楽しめますよ!
特にボスバトルの最高難易度はかなり難しく、筆者も何回もゲームオーバーになりました。
ジョイコンならではの遊びも詰め込まれている

本作はジョイコンのおすそわけプレイに対応。
ジョイコンを分け合うことで、マルチプレイを一緒に楽しむことができます。
そして面白いのが、本作のミニゲーム
- ふりふり!木こり競争
- ギャラクティックホームラン王
はモーション操作(実際にジョイコンを振る操作)にも対応している点。
カービィシリーズとしては携帯機での初の試みなので、新鮮な気持ちで楽しめました。
他にもジョイコンのHD振動を使った特殊演出もあったので、スイッチの機能がうまく生かされていてよかったです。
ムービーなどにおける、カービィ以外のキャラへの細かい気配り

過去作ではムービーにはカービィだけが出ていることが多く、他の仲間キャラクターはあくまで攻略のお助けキャラといった立ち位置でした。
しかし今作では、ストーリーの特殊ムービーやEDなどいたるところで今連れているフレンズが反映されます。
これにより単なるお助けキャラではなく、カービィの真の仲間感が強くなりました。

モデルもそれぞれ作りこまれていて、キャラクターへの愛がバッチリ伝わってきましたよ!
また、先ほど紹介した星の○○(フレンズで冒険するモード)では一部キャラに特殊なイラストが用意されていたのもポイント高め。

カービィ以外のキャラも、一緒にシリーズを盛り上げてきたんだな…と改めて実感させられましたね。
「星のカービィ スターアライズ」の直してほしかった点
経験者には簡単すぎるストーリーモード

先ほど良い所として挙げたストーリーモードの難易度ですが、同時にデメリットでもあります。
本作の謎解きやボス戦は難易度が低く、経験者ならほとんど苦労しません。
筆者の場合は、完全クリアまで10時間もかかりませんでした。
ステージ数も少なめだったので、ストーリーモードの達成感はかなり薄い作品でしたね。
ボス戦でごちゃごちゃして、自分の居場所がわからなくなる

本作の技演出は敵味方ともに派手なのですが、それがボス戦だと少し悪影響を与えます。
全員が自分の技を使うと、どれが敵の攻撃なのかや自分が今どこにいるのかを見失いやすくなるんです。

ドリームフレンズ(過去作キャラ)は特に派手なので、たくさん連れていると今何が起きているのかわからない画面になりがち…
複数体のボスと戦うときは、上記の要素がより顕著に出てしまっていました。
画期的な新要素は無い
システムやBGM、クリア後要素も含めてどこかで見たことあるものが多め。
そのため、画期的な新要素などはありませんでした。

Switchで初めての作品ということを考えると、これからに期待といった感じですね。
カービィが好きな方は気にならないかもしれませんが、歴代の仕組みに飽きている方に本作は合わないかもしれません。
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良かったという口コミ
合わなかったという口コミ
レビューを踏まえて、このソフトをおすすめできる人・できない人
今までの内容をまとめると、本作をおすすめできるのは以下のような方になります。
- 星のカービィシリーズが好きである
- 友達などとワイワイとプレイしたい
- アクションゲームは苦手だけど興味がある
逆に、本作は合わないだろうと感じるのは以下のような方。
- ストーリーモードもやりごたえが欲しい
- 歴代シリーズに少し飽きていて、システム面などのマンネリ化が気になる
まとめ|「星のカービィ スターアライズ」は新鮮味は薄いが、初心者・カービィ好きなら買い!

シリーズの集大成としてswitchでの一作目を飾った「星のカービィ スターアライズ」。
ファンサービスが豊富であり、難易度的にも初心者・経験者の両方に配慮された作品でした。
ただ新鮮味はあまり感じなかったので、その点は次回作に期待といった感じ。
それでも25周年の歴史が詰まった作品なので、カービィ好きの方なら問題なく楽しめるはずです。
気になった方は、ぜひ遊んでみて下さいね。
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