「書評」 自分のアタマで考えよう

書評

今回は政治・経済や社会問題など様々なテーマを扱い、月間100万以上のPVを集めておられるブロガー「ちきりん」さんの著書「自分のアタマで考えよう」の書評記事となります。

「自分の頭で考えろ!」

皆さんも人生で一度は言われた経験があるのでは無いでしょうか?

筆者はこのセリフを言われるたびに「考えてもわからないから聞いてるのに…」という反感を覚えて生きてきました。

しかしこの本を読んでみて、自分が今までどれだけ「考える」ことをしてこなかったかが明確になりました。

「筆者と同じような反感をお持ちの方」

「考えるとはどういうことかが知りたい方」

に向けて、この本の要約を説明していきます。

気になった方はぜひ自分でもお手にとって下さいね。

<script>” title=”<script>

<script>

序章 「知っている」と「考える」は全くの別物

序章ではまず「知識」と「思考」を分けて考えようという視点が紹介されます。

  • 知識→過去の事実の積み重ね
  • 思考→未来に通用する論理の到達点 (知識に頼らず目の前の情報のみで考えること)

ようするに「自分で考えること」と「過去の正解例を参考にすること」は別の事であると述べられています。

この章では例として「野球のファンの高齢化」という事実から、野球界の未来について考えています。

ある人はマイナスのイメージを持つかもしれないし、逆にプラスのイメージを持つ人もいるでしょう。

自分が純粋に思考しているかの判断基準は、いい所と悪い所の両方が思いつくことだそう。

つまりどちらかしか浮かばない人はニュースや新聞など、なんらかの「知識」が「思考」に影響を与えているということになります。

自分の頭で考えることの始まりは、この「知識」と「思考」を区別することから始まるようです。

1章 最初に決めるべき考えるプロセス

情報収集より先に、集めた情報からどうやって結論を出すのかの「意思決定のプロセス」を先に決めようと述べられています。

例えば会議で「いつまで同じ話をしてるんだ?」と頭をよぎったことはないでしょうか?

これは「この情報がこうなら、こうする」という意思決定プロセスを明確にしないまま、情報収集を始めることで起こります。

考えるとはインプット(情報)をアウトプット(結論)に変換することであり、情報を集めることとは違うということです。

意思決定プロセスは何か、どんな情報が必要なのかを決めてから情報収集を行うようにしましょう。

これは学生の企業情報集めなどにも同じことが言えますね。

2章「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと

情報を見た際に注目すべき点についてお話されています。

  • なぜ?→情報の背景にある理由
  • だからなんなの?→次に何が起きるから自分はどうすべきか

ニュースなどで興味のある情報に触れた際に、この2点から深堀りしていくことによって新たな視点が獲得できるとのこと。

また考える時間は、最低でも情報収集と同じ時間取った方がいいそうです。

こうして考える力を磨いていけば、相手の隠された意図に迫ることができるようになるみたい。

身近な例として探偵アニメの主人公などを見てみると、事件のトリックだけでなく上記の2つについても毎回考えていることがわかるのではないでしょうか?

3章 あらゆる可能性を検討しよう

あらゆる可能性を検討する方法として、「分解する」考え方が紹介されています。

例えば「完璧な女性」というあいまいな概念を分解してみると

  • 女として美しく魅力的か
  • 子供にとっていい母親であるか
  • 夫を支える良き妻であるか

など様々な要素に分解できることがわかります。

図を書いてみて要素が一通り出せたら、その要素がそろえば完璧なのか・分解する前の条件を満たしているかを考えてみましょう。

こうすることで「考えモレ」を減らすことができるそうですよ。

4章 縦と横に比べてみよう

分析の始まりは比較である」とした上で、比較の基本には2種類あるよと説明されています。

  • 縦の比較→時間軸での比較(例: 前年度との売り上げ比較)
  • 横の比較→他者との比較(例: 他の競合相手との売り上げ比較)

応用していくと「物事の進め方」や「段取り」についても比較ができるそうです。

無駄な何かをあぶりだすために、まずは比較から始めてみましょう!

5章 判断基準はシンプルが一番

物事を決められないのは、選択肢が多いからでなく「判断基準が多いから」であるというお話です。

重要な判断基準は1つか2つにまで絞り込むことで、迅速な判断が可能になるとのこと。

1つか2つに絞り込んでいる身近な例として、婚活女子の男性の判断基準である「経済力」と「性格」が挙げられています。

そして判断基準を絞り込むには「目標の姿」が必要。

意思決定プロセスの時と同様に先にゴールを決めることで、「どの判断基準の優先度が高いのか」が導き出されるということですね。

6章 レベルをそろえて考えよう

議論がかみ合ってない場面を一度は見たことがありますよね?

討論番組などでも、お互いの意見をぶつけるだけぶつけて結局何も進まないといったような。

それは「話のレベルがずれているから」だそうです。

ずれている、または意図的にずらされていることに気づけないと話は一向に前に進みません。

レベルをそろえてしまえば、相手の本音も探れるようになります。

次にそういった場面を見かけたら、「今どこのレベルの話をしているのか」について分解図を使いながら考えてみると面白いかも。

7章 情報ではなく「フィルター」が大事

ここでは少し変わって、大学生の就活に向けたアドバイスの章です。

例えば「勉強が好き」という方でも

  • 一人で黙々と一つの分野を掘り下げるのが好きな方
  • 広く浅く学ぶのが好きで、いろんな人と関わりたい方

の2種類がいるので、後者の方は博士課程などを選ぶと失敗してしまいます。

様々なアルバイトをして自分独自の「フィルター」(1人orチーム , 成果が出るまで長いor短いなど)を見つければ、自分の就職するべき場所が見えてくるそう。

いわゆるミスマッチによって、自分のフィルターをどんどん研ぎ澄ますことができるみたい。

就活でもビジネスでも「自分の判断基準を見つけて、それで勝負する」ことを意識する必要があるんです。

8章 データはトコトン追いつめよう

権威のある人やメディアから発表されたデータに対しても「本当なのか?」と疑い、深堀して自分で考えることが必要だそうです。

自分で考える際は、考えた後に専門家の考えを調べること。

こうして無条件の信用をやめていくことが、自分で考える力を育てることにつながっていくと述べられています。

9章 グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する

「階段グラフ」の思考を助けるという意味での使いやすさが強くアピールされています。

棒グラフや円グラフをいくつも並べなくとも、上のグラフ一つで「なぜ売り上げが去年より増えたのに利益が減ったのか」という疑問がすぐに解決!

グラフ一つで「思考の生産性」が高まることがわかりますよね。

グラフを使う際は自分の考えを言語化し、次にグラフを作成して視覚化することで考えの甘さに気づくとのこと。

作成したグラフからすぐに自分の考えが読み取れるかを判断すれば、良いグラフかどうかわかるみたいですよ。

終章 知識は思考の棚に整理しよう

最後に伝えられることは「思考の棚」を持つことです。

思考の棚とは、手に入れた知識をもとに考えた思考を整理して覚えておく概念のこと。

これを持っておくことで、次に自分が必要な情報や導かれる結論をあらかじめ考えておくことができるそうです。

いわゆる「頭の回転が速い人」というのは、結論は事前に考えてあるという意味。

同時に

  • 情報からわかることの価値
  • いくらのコストを情報に払うべきか

を考えることで、無用な情報収集の必要もなくなります。

この情報がわかれば結論は何でその結論にはどれくらい価値があるのか、を考えておくと本当にその情報に出会ったときにしっかり吸収できるとのこと。

ただの知識で終わらないために、大事な考え方ですね。

まとめ

この本のまとめとしては「考える」とは

  • 知識と思考を分離すること(知ることと考えることは別)
  • 考えるより前に「意思決定のプロセス」を決めること
  • 「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
  • あらゆる可能性を探ること
  • 縦と横(時系列と他者)に並べて比較すること
  • 判断基準の取捨選択をすること
  • 話のレベルをそろえて考えること
  • 自分独自の「フィルター」を見つけること
  • データはとことん深堀すること
  • 視覚化で思考の生産性を上げること(階段グラフおススメ!)
  • 知識は「思考の棚」に整理すること

となります。

いかがでしたか、皆さんは自分で考えるということができていましたか?

筆者は全くと言っていいほどできていませんでした…。

これを機会に一つずつ実践していき、思考力を磨いていきたいと思います。

今回はここまで。

「考えること」について学びたい方は読んで損はないと思いますよ。


コメント

タイトルとURLをコピーしました