「書評」 嫌われる勇気 (後半: 4章~5章)

書評

今回は日が空いてしまいましたが、無事に読み終えた「嫌われる勇気」の後半の書評になります。

大まかな内容については前記事で語っているので、今回はさっさと書評に入っていきます。

念のため、前記事を張っておきますね。

3章では革新的な考え方として「課題の分離」というものが出てきました。

4章ではそればかりを行う人生は孤独であると、青年が反論を始める場面からスタートします。

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共同体感覚が対人関係のゴール

3章に出てきた課題の分離は対人関係のゴールではなく、始まりだという説明から始まります。

つまり複雑な人間関係を、一度わかりやすく整理するための動作だということです。

では対人関係のゴールとは何ぞやと考えた時に、それは「共同体感覚」であるという話が登場。

他者を仲間だとみなし、自分の居場所があると感じ取れること」を表すとのこと。

そしてこれを得るために必要な「所属感」を得るための具体的手法の話にシフトしていきます。

まずはタイトルにもある通り自分が世界の中心であるという考え(他者は自分に何かをしてくれる存在だという考え)をやめる。

次に必要なのが以下の2点。

  • 共同体に対して、自らが積極的にかかわること
  • 共同体の中で人が自分に何をしてくれるかを考えるのでなく、自分が人に何をできるのか考える

この所属感については「行くのが面倒くさい共同体」をイメージしてみればいいと思います。

僕の場合だと大学の1回生の時に勢いだけで飛び込んだ文化祭実行委員を思い浮かべました。

正直行くのが嫌で嫌で少しでもサボろう、役職は絶対引き受けないでおこうという関わり方をした結果、所属感なんてものは皆無でした。

やめたことが間違っていたとは思いませんが、相手に積極的に関わらないと何も得られないといういい教訓となりましたね。

この先では課題の分離と共同体感覚を結びつけるために、人間関係を「縦の関係」と「横の関係」に分けて話が進みます。

対人関係を横の関係にすることが目標であり、そのためには縦の関係の考え方をやめていくべきだ、とのこと。

  • 他者をほめるのをやめる(ほめるという行為は相手を下に見ている)
  • 他者を行為のレベル(何をしたか)でとらえるのをやめ、存在のレベル(そこにいること)に感謝する

などが必要なそうです。

ここの章に関しては読者によって様々な捉え方があると思います。

ただ、一介の学生である自分には今のところ実践するのは難しいと思えました。

「いま、ここ」を真剣に生きる

この章では4章の最後よりもう少し実践的に、課題の分離と共同体感覚を結びつける方法についての話から始まります。

その道筋に必要なのは以下の3点です。

  • 自己受容(できない自分を認め、行動して前に進んでいくこと)
  • 他者信頼(他人を信じるにあたり、条件をつけないこと)
  • 他者貢献(仲間である他者に対して、なんらかの働きかけで貢献しようとすること)

自己受容はそのままの意味で、できないという事実を認めて行動を続けろということです。

次に他者信頼は「裏切るかどうかを決めるのは相手の課題」という考えに基づいています。

誰も彼もにそうせよというわけではなく、自分が関係を深めたいと思った人にはこの他者信頼からスタートしろとのこと。

そして最後に、他者貢献の追記として「目に見える貢献でなくとも、役に立っているという貢献感を得られればそれでいい」と述べています。

アドラー心理学における幸福とはこの貢献感であるとのこと。

そしてこの議論から「人生」について話題がシフトしていきます。

アドラー心理学では人生を「いま、この瞬間」の連続だと考え、過去や未来のことを考えず今を全力で生きることを推奨しています。

刹那的な快楽主義というわけではなく、今できることを真剣かつ丁寧に行えとのこと。

目的地にたどり着くかどうかは重要ではなく、人生は現在で常に完結したものであると述べています。

この思考は何かと理由をつけてサボりがちな大学生にとっても、割と明確な答えを与えてくれていると思いました。

最後に人生の意味と、人生の目標が無い方への目標についての話となります。

まず人生の意味とは「一般として語れる意味はなく、あなたが自分で与えるものだ」とのこと。

そして目標が無い方や見失ってしまった方に対する「導きの星」として、他者貢献が上がっています。

つまりこの章と本の結末は「今を全力で生きろ!」というメッセージ。

皆さんもこの機会に、過去と未来ばかりに縛られるのをやめてみては?

最後に最終章のこの言葉を紹介しておきます。

世界とは他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない

他人ばかりあてにする人生とは今日でオサラバです!

まとめ

最後に4章・5章についてまとめておきます。

  • 課題の分離は対人関係の始まりで、共同体感覚は対人関係のゴール
  • 上記の2つを結ぶ要素が自己受容・他者信頼・他者貢献であり、他者貢献は人生の「導きの星」でもある
  • 過去や未来にばかり注目せず、今を真剣に生きろ

とのこと。

総評としては「対人関係を楽にしてくれる本」という印象を受けました。

人とのかかわり方を考える際に、一つの指針を示してくれる本として非常に有意義な1冊です。

今まさに対人関係に困っている方や、人生がなんとなくつまらないという方はぜひ本書を手にとってみてはいかがでしょうか?


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